仕事で悩みや確認したいことがあるとき、上司に相談するのは大切な行動です。ただ、直接伝えるのが難しい場面も多く、メールで伝えるという選択をする方も少なくありません。そんなときに気になるのが、どんな書き方をすれば失礼にならないか、どのような例文が適切かという点です。
本記事では、上司に送る相談メールの基本的なマナーから、件名のつけ方や文末の締め方まで、具体的な書き方のポイントをわかりやすくまとめています。また、シチュエーション別にすぐ使える例文も紹介していますので、自分のケースに合った文面作成の参考になります。
メールは文章ひとつで印象が大きく変わるため、丁寧で伝わりやすい内容を意識することが大切です。失礼のない形で上司に相談し、円滑なコミュニケーションを築いていきましょう。
- 上司に相談メールを送る際の基本的な書き方
- 状況に応じた相談メールの切り出し方と件名の工夫
- 相談内容を具体的に伝えるためのコツ
- シーン別で使える相談メールの例文
上司に相談メールを送る時の例文と基本ルール
相談メールの切り出し方のコツ
相談メールを送る際、最初の一文がその後の印象を大きく左右します。ですので、切り出し方には特に注意が必要です。
いきなり本題に入ってしまうと、読み手にとっては唐突に感じられることもあります。まずは「お疲れ様です」や「いつもお世話になっております」といった簡単な挨拶から始めましょう。その後に、簡潔な自己紹介や所属部署を述べることで、誰からの連絡かを明確にできます。
次に、相談したい旨をひと言で伝えるのが効果的です。例えば、「ご相談させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました」といった言い回しが一般的です。相手にとっても、メールの趣旨がすぐに把握でき、読む姿勢が整いやすくなります。
相談内容に入る前に、「突然のご連絡失礼いたします」や「お忙しいところ恐縮ですが」といった配慮の言葉を添えると、礼儀正しい印象を与えることができます。
このように、相談メールの切り出しでは、丁寧かつ簡潔に要件を伝える姿勢が大切です。緊張してしまう場面ではありますが、相手への配慮が伝わる一文を意識しましょう。
件名の書き方で内容が伝わるポイント
メールの件名は、内容を見てもらえるかどうかを左右する大事な要素です。どれだけ内容が丁寧に書かれていても、件名が曖昧だとメールが開かれないまま埋もれてしまうこともあります。
そこで意識したいのは、件名に「誰が」「何について」相談したいのかを簡潔に含めることです。例えば、「営業部 山田より:プロジェクトの進め方についてご相談」など、送り手と目的が一目でわかるようにすることがポイントです。
さらに、件名が長くなりすぎないように注意しましょう。受信画面で途中までしか表示されないことがあるため、30文字以内に収めると読みやすくなります。
また、緊急性がある場合には「【至急】」などの目印を入れても構いませんが、頻繁に使うと逆効果です。本当に優先度が高いときだけに留めておきましょう。
一方で、曖昧な件名例として「ちょっとしたご相談です」や「お願いがあります」などは避けた方が賢明です。内容がぼんやりしていて、ビジネスメールとしては不適切です。
件名は、上司がメールの重要性と内容を一瞬で判断できるように設計するのが理想です。短くても伝えたい要点をしっかり入れることで、返信も早くなりやすくなります。
相談内容は具体的に記載しよう
相談メールでは、漠然とした表現では上司に内容が伝わりにくく、的確なアドバイスが得られないことがあります。そのため、可能な限り具体的な内容を書くことが大切です。
例えば「最近、仕事がうまくいきません」という表現では、何が原因で、どのように困っているのかが分かりません。これに対し、「〇〇プロジェクトの進行に関して、先方からの返信が遅れており、納期に間に合うか不安です」と書けば、状況や問題点が明確になります。
ここで重要なのは、状況・背景・自分の立場を簡潔に伝えることです。「いつから」「どのように」「何が起きているのか」という情報を加えることで、上司も状況を正しく理解しやすくなります。
一方で、書きすぎには注意が必要です。メールは読みやすさも重要なので、情報を詰め込みすぎず、要点をまとめて伝える工夫も求められます。箇条書きを取り入れると視認性が高まり、相手にも伝わりやすくなります。
具体的な相談内容を書くことは、解決への第一歩です。曖昧な表現は避け、相手がすぐに状況を把握できるよう心がけましょう。
メール文末の締め方と注意点
メールの締めくくりは、読後の印象を左右する大切な部分です。どれだけ丁寧に相談内容を記載しても、締め方が雑であれば、全体の印象が損なわれることもあります。
まず意識したいのは、丁寧な言葉で結ぶことです。「何卒よろしくお願いいたします」や「ご対応いただけますと幸いです」といった表現は、ビジネスメールの締め言葉としてよく使われます。
また、「お忙しいところ恐れ入りますが」と前置きすることで、相手の時間を配慮している印象を与えることができます。メールを受け取った上司に対して敬意を持っていることが伝われば、返信率も高まる傾向にあります。
ただし、締めの言葉が毎回同じだと、形式的な印象になってしまうこともあります。例えば、「ご多忙の中とは存じますが、ご確認のほどお願い申し上げます」と少し表現を変えることで、柔らかく誠意のある印象を持たせることができます。
署名についても忘れずに入れましょう。「部署名・氏名・連絡先」が揃っていれば、何かあったときにすぐに連絡が取れるため、相手にも安心感を与えられます。
メールの文末は、感謝と配慮の気持ちを込めて、簡潔かつ丁寧に締めることが基本です。これにより、ビジネスの信頼関係も築きやすくなります。
アポを取って相談する場合のメール方法
上司に相談したい内容がある場合、唐突な相談メールは相手の予定を無視してしまう可能性があるため、アポを取って直接相談するほうが望ましいケースもあります。
まず、メールを送るタイミングは業務が落ち着きそうな時間帯を選ぶとよいでしょう。始業直後や終業間際、明らかに会議中であることがわかっている時間帯は避けた方が無難です。
文面では、「お忙しいところ恐れ入りますが」「ご都合のよい時間でお話をさせていただけますでしょうか」といった表現を使うことで、相手に選択の余地を与える配慮が伝わります。また、候補の日時を2〜3つ提示することで、返信の手間を減らせます。
例えば、
「〇月〇日(火)14時~15時、または翌日11時~12時などで、お時間をいただくことは可能でしょうか?」
と書けば、返信がしやすくなるでしょう。
相談内容に緊急性がある場合は、その旨も一言添えてください。ただし、急を要するからといって無理な依頼にならないよう注意しましょう。
こうして、相手の時間を尊重する形でアポを取ることで、相談への理解と対応も得られやすくなります。
上司への相談内容別メール例文集
●パワハラを相談するメール例文
●プロジェクトに関する相談メール例文
●仕事量の悩みを相談するメール例文
●スケジュール調整を依頼するメール例文
●書類確認をお願いするメール例文
●上司にアドバイスを求めるメール例文
人間関係の相談メールの例文
職場での人間関係の悩みは、相談するにも神経を使うテーマです。特に、感情的な表現が強くなると誤解を招きやすいため、冷静かつ客観的に状況を伝える必要があります。
■同僚との連携が取れず業務に支障が出ている場合
【件名】 同僚との業務連携についてご相談 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。営業部の田中です。 現在、Aさんとの業務のやり取りに関して少々悩みがあり、 ご相談させていただきたくご連絡いたしました。 具体的には、プロジェクトの進行において必要な情報共有がされないことが複数回あり、 そのたびに作業が一時中断してしまう状況が続いております。 本人にもやんわりと伝えましたが、大きな改善は見られず困っております。 私としても関係を悪化させたくはなく、円滑に業務を進めたいと考えておりますので、 何かアドバイスやご助言をいただければと思っております。 お忙しい中恐縮ですが、一度お時間をいただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。 田中
■特定の社員から無視や嫌がらせを受けている場合
【件名】 職場の人間関係に関するご相談 【本文】 人事部 〇〇様 お疲れ様です。管理部の山崎です。 現在、同じ部署の社員からの対応について悩んでおり、 ご相談のメールを差し上げました。 ここ数週間にわたり、話しかけても返事がない、必要な情報共有を私にだけ行わない、 といった行為が続いています。 本人に直接確認する勇気が出せず、状況が改善される気配もありません。 業務にも影響が出始めているため、一度ご相談の機会をいただければと考えております。 ご多忙のところ恐縮ですが、ご都合のよいタイミングでお時間をいただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 山崎
■後輩の態度が悪く、指導が難航している場合
【件名】 後輩社員との関係についてご相談 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。総務課の中村です。 現在、後輩社員の指導にあたっている中で、対応に困る場面が多く、 課長にご相談させていただきたくご連絡いたしました。 具体的には、業務上の注意や助言をしても無視されたり、 「それは自分の仕事ではないと思います」と反論されたりすることがあり、 チーム全体の雰囲気にも影響を与えつつあります。 私自身も感情的にならないよう努めておりますが、改善が見られず、 今後どのように対応すべきか悩んでおります。 お手すきの際で構いませんので、一度ご相談の機会をいただければ幸いです。 ご多忙のところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。 中村
このように、事実ベースで書くことを意識するだけで、読み手の受け取り方が大きく変わります。必要に応じて文末に「対面でのご相談も希望しております」と追記するのもおすすめです。
パワハラを相談するメール例文
パワハラに関する相談は非常にデリケートなため、記録として残るメールでは冷静さと具体性が求められます。自分の感情を一方的にぶつけるのではなく、起きている事実と影響を簡潔に伝えましょう。
■上司からの暴言や威圧的な態度に悩んでいる
【件名】 〇〇課長の言動についてご相談がございます 【本文】 △△部長 お疲れ様です。営業課の田中です。 現在、〇〇課長の言動に関して悩んでおり、 部長にご相談させていただきたくご連絡いたしました。 ここ最近、業務の報告や確認の際に「お前には期待していない」「何度言えばわかるんだ」 といった発言を受けることが増えております。 特に、他の社員の前での発言が多く、委縮してしまい業務にも影響が出始めています。 大事にしたくないという気持ちもあり、これまで自分なりに対応してきましたが、 一人では解決が難しいと感じております。 お忙しいところ大変恐縮ですが、一度ご相談のお時間をいただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 田中
■他部署からの過剰な詰問・責任の押しつけ
【件名】 業務連携に関するご相談(対応について) 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。開発部の石井です。 本日は、他部署との業務連携に関してご相談させていただきたく、 メールいたしました。 最近、△△部の××係長からのやり取りにおいて、 私一人に責任を押しつけるような対応が続いております。 内容に不備がない場合でも、強い口調で詰問されることがあり、 やり取りのたびに精神的な負担を感じております。 業務を円滑に進めるためにも、 客観的なアドバイスやご助言をいただけないかと思っております。 ご多忙とは存じますが、5~10分ほどお時間をいただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。 石井
■先輩社員からの陰口や無視といった精神的圧力
【件名】 職場での人間関係についてご相談です 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。経理課の佐野です。 実は、同じチームの先輩社員との関係について ご相談させていただきたいことがございます。 ここ数週間、私が発言するとあからさまに無視されたり、 私にだけ情報共有がされなかったりといった状況が続いています。 陰口のような発言も耳に入り、出社することが不安に感じるようになってきました。 このままでは業務に支障が出かねないため、 一度ご相談させていただければと思っております。 お忙しいところ申し訳ありませんが、お時間をいただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。 佐野
パワハラに関する相談は、記録や証拠が求められるケースも多いため、日付や具体的な出来事の記載も重要になります。
プロジェクトに関する相談メール例文
業務に関する相談は、報告・連絡・相談の「報連相」としても非常に重要です。特にプロジェクトの進行に関わる内容であれば、早めの相談がミスやトラブルの回避につながります。
■納期の遅延リスクがありスケジュール調整を相談したい
【件名】 〇〇プロジェクトの納期についてのご相談 【本文】 〇〇部長 お疲れ様です。開発課の佐藤です。 現在進行中の〇〇プロジェクトについて、納期に関してご相談がございます。 外注先からの中間納品が当初より5日遅れる見込みで、それに伴い、 社内のテスト工程にも影響が出てきております。 現時点では、全体のスケジュールを3営業日ほど後ろ倒しにしないと、 品質面に懸念が残る状況です。 お手すきの際に、一度プロジェクト全体の再調整についてご意見をいただけないでしょうか。 ご多忙の中恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。 佐藤
■メンバー間の役割分担に偏りがあり、改善したい
【件名】 プロジェクト内の業務分担についてご相談です 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。営業企画部の伊藤です。 〇〇プロジェクトの進行において、チーム内の業務分担についてご相談がございます。 現在、Aさんに設計・資料作成・クライアント対応の多くが集中しており、 本人も疲労が見られる状況です。 私自身も協力したいと申し出ておりますが、明確な担当変更がされないまま進んでおり、 今後の作業品質にも影響が出るのではと心配しております。 チーム全体の進行をスムーズに保つためにも、 業務の再調整についてご相談させていただければ幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。 伊藤
■プロジェクトの進め方についてアドバイスがほしい
【件名】 〇〇プロジェクトの進行方法についてご相談 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。マーケティング部の中川です。 〇〇プロジェクトの進め方について、 一点ご相談させていただきたくご連絡いたしました。 現在、2案の方針で検討が進んでおりますが、どちらにもメリットとリスクがあり、 判断に迷っている状況です。 特に、B案はコスト削減にはなりますが、 納期がタイトになり社内調整の難易度が高まる可能性があります。 これまでの経験から課長のご意見をぜひ伺いたく、 5~10分ほどお時間をいただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 中川
プロジェクトに関する相談では、現状だけでなく「どうしてほしいのか」までを明確にすることで、上司も判断しやすくなります。
仕事量の悩みを相談するメール例文
業務が多すぎて手が回らないときは、早めに上司へ相談することが大切です。黙って抱え込んでしまうと、納期遅れやミスにつながり、かえって周囲にも影響が出てしまいます。
■タスクが集中して納期に間に合わない恐れがある
【件名】 業務量についてご相談させてください 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。営業部の高橋です。 現在担当している案件が重なっており、 納期までの対応が一人では難しい状況になってきたため、 ご相談させていただきたくご連絡いたしました。 特にA社とB社の提案資料作成が同時進行になっており、 資料の精度を保ちながら納期を守るには、 今後の対応を見直す必要があると感じております。 可能であれば、一部業務の調整やサポート体制についてご相談できれば幸いです。 お忙しいところ恐縮ですが、5分ほどお時間をいただけますと助かります。 どうぞよろしくお願いいたします。 高橋
■担当業務が急増し、残業が常態化している
【件名】 業務負荷についてご相談があります 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。総務課の鈴木です。 最近、担当業務が急激に増えており、毎日2~3時間の残業が続いている状況です。 体力的にも厳しくなっており、業務の質にも影響が出ないか懸念しております。 もちろんできる限りの工夫はしてまいりましたが、 一人で対応できる範囲を超えてきたと感じております。 今後の働き方について、業務の見直しや分担などを含めてご相談できればと思っております。 ご多忙とは存じますが、お時間をいただけますと幸いです。 よろしくお願いいたします。 鈴木
■新人教育と通常業務の両立が困難になっている
【件名】 業務と指導の両立についてのご相談 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。人事課の森です。 新人の〇〇さんの指導を担当させていただいておりますが、 自分の通常業務との両立が難しくなっており、 効率的に進める方法についてご相談させていただきたくご連絡いたしました。 できるだけ丁寧に教えるよう努めておりますが、 ミーティングや資料作成との時間調整が難しく、 どちらも中途半端になってしまいそうな不安を感じております。 現状のままでは、どちらにも悪影響が出る可能性があるため、 一度アドバイスをいただければと思っております。 どうぞよろしくお願いいたします。 森
「不満」ではなく「相談」というスタンスを保つことが、上司に誠実に受け止めてもらうための大切なポイントです。要点を整理し、事実ベースで書くことで、上司にも状況が伝わりやすくなります。
スケジュール調整を依頼するメール例文
業務や会議のスケジュールを変更したいときは、理由とともに具体的な調整案を示すとスムーズです。相手の負担を減らすため、複数の候補日を提示するのが基本です。
■社外との打ち合わせ日時を再調整したい
【件名】 〇〇社との打ち合わせ日程の調整について 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。営業部の田中です。 来週予定しておりました〇〇社との打ち合わせについて、 先方より日程変更のご希望があり、調整が必要になりました。 つきましては、以下のいずれかの日時で再設定を検討しておりますが、 課長のご都合を伺えますでしょうか。 ・〇月〇日(火)10:00~ ・〇月〇日(水)14:00~ ・〇月〇日(金)15:30~ お忙しい中恐縮ですが、ご確認のうえご都合をお知らせいただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 田中
■上司との1on1ミーティングの日時変更をお願いしたい
【件名】 1on1ミーティングの日程変更のお願い 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。企画課の斉藤です。 今週金曜に予定しておりました1on1ミーティングについて、 急な業務対応が入り、その時間帯の参加が難しくなりました。 大変恐縮ですが、日程の変更をお願いできないでしょうか。 以下の日時で再調整が可能です。 ご都合の良い日程があればご指定いただけますと幸いです。 ・〇月〇日(木)15:00~ ・〇月〇日(金)午前中 ・〇月〇日(月)16:00~ ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。 斉藤
■複数人参加の社内会議の時間変更を提案したい
【件名】 来週の部内会議スケジュールについてのご相談 【本文】 〇〇部長 お疲れ様です。総務部の永井です。 来週の部内会議(〇月〇日 14:00~)についてですが、 参加予定の数名より時間帯の調整を希望する声があり、 可能であれば別の時間帯への変更をご検討いただけないかと思い、 ご相談いたしました。 代替候補として、下記の時間帯を挙げております。 ・〇月〇日(同日)16:00~ ・〇月〇日(翌日)10:00~ 他メンバーとも調整中ですが、まずは部長のご都合を伺えればと思います。 ご確認のほど、よろしくお願いいたします。 永井
スケジュール調整のメールでは、一方的にならず「相談ベース」で丁寧に依頼する姿勢が重要です。候補日が複数あることで、上司も判断しやすくなります。日付と時間帯の書き方も統一して見やすくしましょう。
書類確認をお願いするメール例文
書類を提出する前に上司の確認が必要な場合は、添付ファイルの有無、確認してほしい内容、期日などを明記しましょう。これにより、返信を得やすくなります。
■社外向け提案資料の最終確認を依頼したい
【件名】 提案資料のご確認をお願いいたします 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。営業部の田中です。 来週の〇〇社向け商談で使用する提案資料を作成しましたので、 ご確認をお願いいたします。 資料は本メールに添付しております。 全体の構成や表現に不備がないかご確認いただき、 修正点などございましたらご指摘いただけますと幸いです。 できれば〇月〇日(木)中にご確認いただけると助かります。 お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。 田中
■契約書の文言や内容についてのチェックを依頼したい
【件名】 契約書案の確認のお願い(〇〇社分) 【本文】 〇〇部長 お疲れ様です。管理部の木村です。 〇〇社との新規取引に関する契約書案を作成いたしました。 添付ファイルをご確認いただき、内容に問題がないかご確認いただけますでしょうか。 特に第4条と第8条の表現に自信が持てず、アドバイスをいただけると大変助かります。 ご多忙中恐れ入りますが、〇月〇日中にご確認いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 木村
■部署内で使う資料の内容を事前に見てほしい
【件名】 部内共有資料の事前確認のお願い 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。総務課の佐々木です。 来週の部内ミーティングで配布予定の資料を作成しました。 内容に不備がないか事前にご確認いただきたく、ご連絡差し上げました。 ファイルを添付しておりますので、お手すきの際にご確認をお願いいたします。 特に問題なければそのまま使用させていただきたいと考えております。 お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。 佐々木
これらのメール文では、
- 件名で内容と目的がすぐ伝わるように工夫する
- 確認してほしい期日がある場合は明記する
- 「アドバイス」「ご指摘」「ご確認」など柔らかく丁寧な表現を使う
ことがポイントです。
特に相手が多忙な上司の場合、要点を押さえた簡潔なメールを意識するとスムーズに確認してもらいやすくなります。
上司にアドバイスを求めるメール例文
経験の浅い業務や判断に迷う場面では、上司にアドバイスを求めるのが効果的です。遠慮せず、丁寧に意図を伝えることで、相手も快く対応してくれます。
■顧客への対応方針に迷っている場合
【件名】 〇〇社対応についてご意見を伺いたくご連絡しました 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。営業部の佐藤です。 現在進行中の〇〇社案件について、対応方針に迷いがあり、 課長にご相談させていただきたくメールいたしました。 先方から価格交渉の要望が出ており、どこまで譲歩すべきか判断に迷っております。 こちらとしては条件を明確にしたいと考えておりますが、 今後の関係性も考慮し慎重に進めたいところです。 お手すきの際に、アドバイスをいただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 佐藤
■部下の育成についてアドバイスを求めたい場合
【件名】 部下の指導方法についてご相談させてください 【本文】 〇〇部長 お疲れ様です。総務課の田中です。 現在、入社半年の部下の育成に取り組んでおりますが、 指導の進め方について悩んでおります。 丁寧に教えているつもりですが、指示待ちの姿勢が強く、 主体的な行動につながっていません。 これまでのご経験の中で、こうしたケースに効果的だった指導方法などございましたら、 ぜひアドバイスをいただきたく存じます。 お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。 田中
■新しい業務を任されたが進め方に不安がある場合
【件名】 新規業務の進め方についてご意見を伺いたく存じます 【本文】 〇〇課長 お疲れ様です。企画部の川口です。 今月から担当することになった新規の業務(〇〇プロジェクト)について、 進め方に不安があり、ご意見を伺いたくご連絡いたしました。 手順や目的は理解できているのですが、優先順位の付け方や他部署との連携において、 進め方に自信が持てずにおります。 課長のご経験や視点から、アドバイスをいただければありがたく思います。 お時間をいただける際に、5〜10分ほどお話できれば幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。 川口
- 相談内容は明確かつ簡潔に書く
- 上司の経験や判断を尊重する姿勢を見せる
- 相手の負担を考え、時間を取る必要がある場合は明記する
上司にアドバイスを求める際は、「ただ困っている」ではなく「自分で考えたうえで相談している」ことを示すことが信頼感につながります。また、曖昧にならないよう「何について」「なぜ必要か」を明確に書くことが重要です。
上司への相談メールの基本と例文を総まとめ
上司に相談するメールを送る際は、丁寧さと明確さが求められます。まず、メールの切り出し方では、「お疲れ様です」などの挨拶から始め、所属や名前を述べた上で、相談の主旨を一文で伝えることが基本です。その後、相手への配慮を示すフレーズを添えることで、印象が良くなります。
件名の書き方にも工夫が必要で、「誰が」「何について」相談するかを簡潔に記載することで、上司が内容を瞬時に把握できるようになります。曖昧な表現は避け、30文字以内に収めると効果的です。
相談内容は具体的に記載することが重要です。背景や時系列、自分の立場を含めて、状況がすぐに理解できるようにしましょう。ただし、情報量が多くなりすぎないよう、簡潔にまとめる工夫も必要です。
文末の締め方では、感謝や配慮の気持ちを込めた丁寧な表現を用いましょう。署名も忘れずに入れることで、ビジネスメールとしての信頼性が高まります。
これらのルールを押さえることで、上司にとって読みやすく、返信しやすい相談メールを作成することが可能になります。適切な例文を参考にしながら、自分の状況に合った表現を選ぶことが大切です。