会議の司会進行で使える例文集まとめ|初心者でも安心の実用フレーズ

会議の司会進行で使える例文集まとめ|初心者でも安心の実用フレーズ ビジネス

会議の場では、司会進行を担当する人にとって「何をどう話せばよいのか」に悩むことが少なくありません。特に初めて司会を任された場合、緊張や不安で頭が真っ白になってしまうこともあるでしょう。そんなとき、実際に使える例文を知っておくと、安心して会議を進められるようになります。

本記事では、会議の冒頭あいさつから議題の説明、中間のまとめ、そして終了時のしめくくりまで、司会進行に必要な例文を場面ごとに紹介しています。社内会議・社外会議・オンライン会議など、さまざまなシーンに対応できる内容をそろえており、言葉の選び方や話し方のコツも盛り込んでいます。

スムーズで信頼感のある司会進行は、会議全体の印象や成果にも大きく影響します。この記事を通じて、実用的な例文を参考にしながら、自分らしい進行スタイルを身につけていきましょう。

この記事を読んでわかること
  • 会議の司会進行に使える具体的な例文
  • 会議開始から終了までの話し方の流れ
  • 場面や相手に応じた言葉遣い
  • 会議を円滑に進めるための基本的なポイント

会議の司会進行に使える例文まとめ

会議の司会進行に使える例文まとめ

●会議開始時の基本的な司会あいさつ例文
●目的とゴールを伝える例文
●議題と時間配分を説明する例文
●自己紹介を含めた司会進行の例文
●社外向けの丁寧なあいさつ例文
●会議ルールを共有するための例文

会議開始時の基本的な司会あいさつ例文

会議を始める際は、参加者に対して感謝の気持ちを伝えつつ、これから始まる議題への集中を促すことが大切です。会議の冒頭は参加者の意識を切り替えるタイミングでもあり、メリハリのある一言が必要です。

例文①:社内の定例会議向け(カジュアルかつ丁寧)

「みなさま、おはようございます。定刻になりましたので、これより〇〇会議を始めさせていただきます。本日はお忙しい中ご参加いただき、ありがとうございます。限られた時間の中で有意義な議論ができるよう進行してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

例文②:初対面の多い会議・プロジェクトキックオフ向け(少し丁寧なトーン)

「本日はご多忙の中、ご出席いただきありがとうございます。これより、〇〇プロジェクトに関するキックオフミーティングを開始いたします。本日の進行を担当させていただきます、〇〇部の□□です。短い時間ではありますが、円滑なスタートが切れるよう進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

例文③:社外の参加者を含む正式な会議向け(フォーマルで丁寧)

「皆さま、こんにちは。本日はお忙しい中、〇〇に関する会議にご出席いただき、誠にありがとうございます。私、本日の司会を務めさせていただきます、〇〇株式会社の□□と申します。本会議が実りあるものとなりますよう、精一杯務めてまいりますので、最後までどうぞよろしくお願い申し上げます。」

このように挨拶の中には、「時間が来たこと」「参加への感謝」「自己紹介」「意気込み」を含めると、自然で丁寧な印象を与えられます。スムーズな開始の挨拶ができれば、その後の進行も落ち着いて行いやすくなります。

目的とゴールを伝える例文

会議の初めに目的とゴールを明確に伝えることで、参加者の意識がそろい、議論が効率的になります。何のために集まっているのかがはっきりすることで、話が逸れにくくなるからです。

例文①:進捗確認や情報共有を目的とする会議向け

「本日の会議では、各チームの進捗状況を共有し、今後のスケジュールを確認することが主な目的です。最終的には、全体の進行状況を把握し、次回の作業に向けた調整点を明確にしたいと考えております。」

例文②:意思決定を目的とした会議向け

「本日は、〇〇の導入について、方向性を決定するための会議です。議論を通じて、最適な選択肢を見極め、導入時期や担当体制を明確にすることをゴールとしています。」

例文③:複数部署が関わる企画会議向け

「本日の目的は、新商品に関する各部門の意見を出し合い、共通の方向性を整理することです。最終的には、企画のたたき台となる内容をまとめ、来週の社内提案に備えたいと考えております。」

この文では、「何について話し合うのか」と「最終的にどうなれば良いか」がはっきりしています。参加者が自分の役割や発言の方向性をつかみやすくなる点がメリットです。

議題と時間配分を説明する例文

会議中に議論が長引かないようにするには、あらかじめ議題とそれぞれの時間配分を共有しておくことが有効です。時間の見通しを持つことで、参加者は発言の優先度を判断しやすくなります。

例文①:シンプルな定例会議向け

「本日は3つの議題があります。まず1つ目は〇〇の進捗確認に10分、2つ目は□□に関する課題整理に15分、最後に△△の次回対応について10分ほどお時間をいただく予定です。全体で35分ほどを想定しています。」

例文②:社外との合同会議など、丁寧に伝える場面向け

「本日の会議では、以下の3つの議題を予定しております。最初に『〇〇の報告と確認』に約15分、次に『□□に関する提案と意見交換』に20分、最後に『今後のスケジュール調整』について10分程度お時間を頂戴いたします。全体として約45分の進行を想定しております。」

例文③:柔軟な対応を前提としたフレキシブルな会議向け

「本日は3つの議題を予定しておりますが、状況に応じて多少前後する可能性があります。議題①『〇〇の現状報告』に約10分、議題②『□□の課題点と改善案』に15〜20分、議題③『次回アクションの確認』に残り時間を充てる形で進めてまいります。」

このように伝えると、参加者は今どこにいるのかを常に意識しながら議論できます。また、時間管理を意識して発言が簡潔になりやすいという利点もあります。時間配分の説明は、円滑な会議運営に欠かせない要素の一つです。

自己紹介を含めた司会進行の例文

初対面の参加者が含まれる会議では、司会者が自己紹介を行うことで安心感や信頼感を生み出すことができます。誰が進行役なのかを明らかにすることで、会議の雰囲気も整いやすくなります。

例文①:社内の少人数会議向け(カジュアル)

「皆さん、おはようございます。定刻になりましたので、これから〇〇会議を始めます。本日の進行を担当します、〇〇部の□□です。どうぞよろしくお願いいたします。スムーズに進めていけるよう努めますので、ご協力をお願いします。」

例文②:部署をまたぐ社内会議向け(丁寧)

「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。私、本日の進行を担当いたします〇〇部の□□と申します。初めてご一緒する方もいらっしゃいますので、簡単に自己紹介させていただきました。限られた時間ではありますが、実りある会議になるよう進行してまいりますので、よろしくお願いいたします。」

例文③:社外の参加者がいる会議向け(フォーマル)

「皆さま、本日はご多忙の中ご参加いただき、誠にありがとうございます。〇〇株式会社の□□と申します。本日は進行役を務めさせていただきます。皆さまにとって有益な議論の場となるよう、できるだけ円滑に進めてまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。」

この文では、挨拶・感謝・自己紹介・進行役としての姿勢を一文ずつ丁寧に述べています。これにより、参加者は安心して会議に参加しやすくなります。自己紹介は単なる名前の紹介ではなく、会議を円滑に進めるための準備の一つと考えましょう。

社外向けの丁寧なあいさつ例文

社外の関係者が出席する会議では、より丁寧な言葉遣いや気配りが求められます。冒頭のあいさつで印象を損ねてしまうと、会議全体の雰囲気にも影響が出ることがあります。

例文①:初めての会議や打ち合わせの冒頭

「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございます。〇〇株式会社の□□と申します。本日の会議では、貴社との今後の連携に向けた重要な内容を確認させていただければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。」

例文②:定期的な打ち合わせや進捗確認の会議

「いつも大変お世話になっております。〇〇株式会社の□□です。本日は定例の打ち合わせということで、現状の進捗と今後の予定について、共有と確認をさせていただきたいと存じます。短い時間ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。」

例文③:複数の社外関係者が集まる合同会議などでのあいさつ

「皆さま、本日はご多用のところお集まりいただき、誠にありがとうございます。進行を担当いたします、〇〇株式会社の□□と申します。本日は、各社の皆さまと意見交換をさせていただきながら、有意義な会議にしていければと考えております。最後までどうぞよろしくお願いいたします。」

この例では、言葉遣いを柔らかくしつつも、丁寧さを保ったあいさつとなっています。「誠に」「どうぞよろしくお願い申し上げます」といった表現が、社外向けの敬意を示すポイントです。初対面の印象を良くするためにも、丁寧なあいさつは非常に重要です。

会議ルールを共有するための例文

会議の効率を高めるためには、事前にルールを共有しておくことが効果的です。特に参加者が多い場合や自由な発言が求められる会議では、共通のルールがないと議論が混乱しやすくなります。

例文①:少人数の社内会議向け(基本的なルール)

「本日は活発な意見交換をお願いしたいと思います。発言の際は、他の方の話が終わってからご発言いただければと思います。また、できるだけ一人あたりの発言は簡潔に、1〜2分程度でまとめていただけると助かります。」

例文②:オンライン会議向け(テクニカル面にも言及)

「本日はオンラインでの開催となりますので、発言時以外はマイクをミュートにしてご参加ください。発言をご希望の際は、挙手機能をご利用いただくか、お名前をおっしゃってからお願いいたします。スムーズな進行のため、ご協力をお願いいたします。」

例文③:社外との合同会議向け(丁寧で明文化されたルール)

「進行を円滑に進めるために、いくつかお願いがございます。発言の際は、お名前とご所属を最初にお伝えください。ご意見は簡潔に、他の方の発言と重複しないようご配慮いただけますと幸いです。また、ご質問がある場合は、議題ごとに設けた確認タイミングでお受けいたします。」

このように箇条書きで伝えると、参加者も理解しやすくなります。また、ルールを事前に資料として配布しておくと、当日の混乱も少なくなります。ルールを共有することは、全員が安心して参加できる会議の土台づくりとも言えます。

会議を円滑にする司会進行の例文

会議を円滑にする司会進行の例文

●議論が脱線した時の例文
●意見が対立した際の切り返し例文
●会議の中間まとめの例文
●決定事項のまとめ方の例文
●終了時に使えるあいさつ例文

議論が脱線した時の例文

会議中に話題が本来の議題から逸れることはよくあります。そうした場面では、進行役がやんわりと軌道修正することが求められます。参加者に不快感を与えずに話を戻すには、表現やタイミングに配慮が必要です。

例文①:やんわりと話を戻す場合

「貴重なご意見ありがとうございます。少し話題が本筋から離れてきたように思いますので、一度、本日の議題である〇〇に話を戻したいと思います。」

例文②:今の意見を評価しつつも次に進めたい場合

「大変興味深い内容ですね。この件については別途深掘りしたいところですが、まずは本日の主な議題である□□について話を進めさせていただきます。」

例文③:時間を意識して切り替える場合

「ここまでさまざまな視点が出てきましたが、そろそろ次の議題に進む時間となっております。本題である〇〇に戻って議論を続けてまいりましょう。」

このように「一度戻す」という表現を使うと、否定的な印象を与えずに軌道修正が可能です。話を戻す際は、感謝や共感の言葉を添えると、指摘がやわらかく伝わります。

意見が対立した際の切り返し例文

会議では異なる立場からの意見がぶつかることがあります。対立自体は悪いことではありませんが、そのまま放置してしまうと雰囲気が険悪になり、生産的な議論ができなくなります。そんなときは、場の空気を和らげつつ、冷静な対話の流れをつくる発言が求められます。

例文①:両者の意見を肯定しつつ整理する場合

「お二方のご意見、どちらにも納得できる点があります。それぞれの主張を一度整理したうえで、共通点や優先すべき課題を見つけていきましょう。」

例文②:対立を前向きにとらえて次に進める場合

「意見が分かれるのは、それだけ多角的に考えられている証拠だと思います。立場の違いを活かしながら、より良い方向性を一緒に探っていければと思います。」

例文③:冷静さを保つよう促す場合

「それぞれの立場からのご意見、非常に貴重です。この場では一度冷静にポイントを整理して、どの方向が全体にとって最適かを考えていきましょう。」

意見がぶつかる場面では、片方の意見だけを重視すると場の空気が悪くなる可能性があります。中立の姿勢を保ち、対話を続ける前向きな姿勢を示すことで、会議全体の雰囲気も安定しやすくなります。

会議の中間まとめの例文

会議の途中で議論が一通り終わった段階では、進行役が中間的なまとめを行うと、参加者の理解が深まり次のステップに進みやすくなります。話が多岐にわたるほど、中間での整理は重要です。

例文①:進捗確認の途中で整理する場合

「ここまでの内容を一度まとめます。〇〇の課題については、□□の方向で検討を進めることで一致しました。△△の部分については引き続き調査が必要とのことです。それでは次の項目に移ります。」

例文②:意見が出そろったあとに共通点を整理する場合

「皆さまからさまざまな視点をご提示いただきましたので、ここで一度共通点を整理いたします。全体としては、〇〇の方針については概ね合意が取れているようです。違いが見られるのは□□の進め方に関してです。引き続き、この点に焦点を当てて話し合いを進めましょう。」

例文③:時間を意識しつつ次に進むための切り替え例

「少し時間を確認させていただきます。ここまでで〇〇については方向性が見えてきました。一方で、△△の点はまだ議論の余地がありそうです。この点は後半にもう一度整理することにして、次の議題に進めさせていただきます。」

中間まとめでは、「今どこまで話が進んでいるか」「何が決まり、何が保留か」を明確に伝えることが大切です。会議の流れを整える役割として、適切なタイミングで取り入れていきましょう。

決定事項のまとめ方の例文

会議の終盤では、話し合われた内容を明確に整理し、参加者全員が同じ認識を持てるようにする必要があります。決定事項のまとめ方があいまいだと、あとで認識違いや作業漏れが起きてしまうこともあります。

例文①:簡潔に箇条書きで整理する場合

「ここで本日決まった内容を確認させていただきます。
1点目、〇〇の導入は来月から開始すること。
2点目、□□に関する対応は△△さんが担当すること。
3点目、次回の会議は〇月〇日に実施すること。
以上でよろしいでしょうか?」

例文②:社外の参加者がいる場面で丁寧に伝える場合

「それでは、本日の会議で確認・決定された内容をまとめさせていただきます。
まず、〇〇についてはA案を採用する方向で一致いたしました。次に、□□の対応については、双方で再度検討し、来週中に最終案を共有することになりました。その他の点については、次回会議で継続協議となります。何か追加や訂正がございましたら、お知らせください。」

例文③:議論が複雑だった場合に要点を整理する形

「少し情報が多かったかと思いますので、ここで決まった点を要約しておきます。
・〇〇の改善策は試験的に1か月実施。
・定例報告のフォーマットは新案に統一。
・△△の対応は引き続き検討、次回再確認。
以上3点が本日の決定・確認事項です。」

決定事項を明確に伝えることで、「何を」「誰が」「いつまでに」という実行ベースの理解が得られます。決定事項の伝え方は、会議の成果を形にする最後のひと押しです。丁寧かつ簡潔に伝えるよう意識しましょう。

終了時に使えるあいさつ例文

会議の締めくくりでは、内容の総括とともに、参加への感謝を述べることで良い印象を残すことができます。ただ終わらせるだけでなく、参加者に「意味のある会議だった」と感じてもらえるようにすることが大切です。

例文①:社内の定例会議や短時間の会議向け(シンプル)

「以上で本日の会議を終了いたします。ご協力ありがとうございました。決定事項については後ほど共有いたしますので、ご確認をお願いいたします。引き続きよろしくお願いいたします。」

例文②:プロジェクト関連の会議や社外との打ち合わせ向け(やや丁寧)

「本日はお忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。おかげさまで、重要な点について整理・確認することができました。本日の内容をもとに、次のステップを進めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。」

例文③:複数の関係者が出席する正式な会議向け(フォーマル)

「本日は長時間にわたり、活発なご意見をいただき誠にありがとうございました。皆さまのおかげで、実りある会議となりました。今後の対応につきましては、改めて資料にてご案内いたします。それでは、以上をもちまして本日の会議を終了とさせていただきます。」

終了時のあいさつでは、「感謝」「まとめ」「次の行動」を意識すると自然で信頼感のある印象を与えることができます。また、時間ぴったりで終わることが難しい場合でも、きちんと締めの言葉を用意しておくと会議の印象が整います。

会議の司会進行に役立つ例文まとめ

会議を円滑に進めるためには、的確な司会進行が欠かせません。特に冒頭のあいさつや自己紹介、目的や議題の説明、ルールの共有などは、会議の流れと空気感を左右します。

今回の例文集では、会議開始時の基本的なあいさつから、議題と時間配分の提示、対立意見への対応、終了時のしめくくりに至るまで、あらゆる場面に対応できる司会進行の例文を紹介しています。

形式や参加者の立場(社内・社外)に応じて、トーンや言葉選びを調整することが重要です。例文をそのまま読むのではなく、あくまでベースとして活用し、自分の言葉に置き換えることで自然な進行につながります。

これらの例文は、会議初心者だけでなく、慣れている方にとっても、場面に応じた言い回しの引き出しとして役立つ内容です。会議の司会進行に自信を持つための参考として、ぜひ活用してください。

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